「シャンパン」のお話し
もうすぐクリスマスです。この季節、Barでシャンパンを楽しまれるお客様が多くなります。黄金色の液体が炭酸の泡でキラキラと輝くフルートグラスを見るだけでもゴージャスの気分になりますね。
今回は“シャンパン”のお話です。
シャンパンの様に発泡性を持ったワインの総称をスパークリングワインと呼びます。(瓶内圧3気圧以上でボトリングされたもので、それ以下の気圧のものは微炭酸ワインと区別されています)
作り方は大きく3つに分けられます。
(1)シャンパーニュ方式:ワインを瓶詰したのち、糖分と酵母を添加し瓶の中で発酵(ワインの醸造時の発酵と区別するため「二次発酵」と呼ばれます)させて製造する方式
(2)シャルマ方式:二次発酵を密閉した大型タンク内で行う方式
(3)二酸化炭素吹き込み方式:ワインに直接二酸化炭素を吹き込む方式。
二酸化炭素吹き込み方式は手間がかからず安価なので一段低く思われがちですが、甘さ抑えめでスッキリした飲み心地の為、食通の方は「日本料理の様なライトな食事にはいいね」と高評価の銘柄もあるようです。
では本題の“シャンパン”ですが、生産国フランスでは“シャンパン”の定義が細かく決められており、簡単に説明すると
①シャンパーニュ地方で生産されたブドウで
②シャンパーニュ方式の製法により
③シャンパーニュ地方で作られた
スパークリングワインということになります。(葡萄の種類や、もととなるワインのブレンド等細かく定義されているようですが、長くなるので割愛します。お知りになりたい方は、ソムリエールのいるお店で尋ねて下さいね)
瓶の中でゆっくりと発酵が進みますので、きめの細かい泡が特徴です。お味の方は「大変エレガントな」とでも申しましょうか。
名前の由来であるシャンパーニュ地方は、その地を治めていたシャンパーニュ伯の名からそう呼ばれるようになりました。“Champagne”と綴りますが、この語源はフランス語のCampagne(田舎)が由来とのことです。尚、本家フランスのシャンパーニュ委員会は日本でもフランス語の発音に近い「シャンパーニュ」と呼んでほしいそうですが、お店で使うのにはなんとなく勇気がいりますよね。
今回はクリスマスのコラムということで、80’sクリスマスソングをご紹介!シャンパンを飲みながらお楽しみください。
・Wonderful Christmas Time / Paul McCartney
・Do they Know it's Christmas / Band Aid
・Merry Christmas Mr.Lawrence / 坂本龍一
・クリスマス・イブ / 山下達郎
(曲名クリックでyoutubeへ移動します)
それでは、今夜もBar Mでお待ちしております。
メリークリスマス&良いお年をお迎えください。
※補足
・Dom Pérignon:仏モエ・エ・シャンドン社によって生産されるシャンパンの銘柄
今のシャンパン製造の基礎を作ったのが「ドン・ペリニヨン」のいた修道士グループと言われています。『ドン・ペリニヨン』の響きはマフィアのボス的に感じますが、“ドン”は修道士の総称とのことなので、訳すと「修道士ペリニヨン」になります。
・シャンパングラスの代表格は2種類
①フルートグラス:先が細くなった円錐形の背の高い脚付のグラス
②クープグラス:口広のお椀型の脚付グラス(シャンパンタワーで良く見かけますね)
どちらも脚付なので、手の熱が伝わりにくい構造になっています。
・シャンパンの開け方
約7℃の飲み頃に冷やされたシャンパンを少し傾けて持ちます。コルク栓の留め具を取ってから口を布で覆い、布を被せた状態でコルク栓をゆっくり回しながら抜き取ります。シャンパンの瓶内気圧は6~8気圧と高めなので、コルクを飛ばす派手な演出は危険です。(余談ですがコーラは約5気圧)それにシャンパンが吹きこぼれてもったいないオバケが出てくるので気を付けましょう!
#barm #武庫之荘 #シャンパン #bar #クリスマスソング #ワイン
0コメント